電球をLEDに
ウインカーやストップランプの消費電力はどのくらいなのか、あまり気にした人は多くないように思います。
ところがヘッドライト以上に電力を消費すると御存知でしたか?バッテリーの負担を軽減する為にも
ヘッドライト以外の電球をLED化することの効果を紹介します。
ウインカーやストップランプの消費電力は思った以上に大きいものです。
ヘッドライトをLED化するのは不可能ではありませんが少々難しいものがあります。
でもウインカー等の電球をLED化し、電球以上の明るさを発揮させる事は可能です。
市販のLED電球は異常と思える程高額で使う気になれません。ここは秋月電子通商の
LEDを使ってストップランプとウインカー、メーター内照明をLED化した方法を紹介します。
秋葉原の千石通商でこんなLED電球用のパーツを見つけました。12個のLEDが取り付けられます。
さっそく購入して白色の超高輝度LEDをハンダ付けして実験してみたのですが・・・
まるで明るさが足りません、LED化したところで暗くなっては問題外です。
しかもウインカーの発色がおかしい。緑色っぽい光になっている
そこでLEDの基板を2段構造にして、背面の反射鏡も使って光量を上げる試みをしてみました。
発色を補正する為に赤色LEDを追加してあります。
やっぱり電球の明るさには勝てません、もっとLEDの数を増やさなければなりません。
しかしこのLED電球用パーツを使う以上、LEDの増設は不可能なので別の方法を考えなければ。
頭に来たので5mmΦの超高輝度赤色LEDを60個使ってLEDパネルにしてみました。
これで電球の明るさに挑戦します。その結果は・・・
ついに勝利の時が来ました。完全に23[W]電球の明るさを超えました。
このまま使用すると眩しすぎて後続車への眩惑となるので、電流を
制限して電球より少し明るい程度に抑えてあります。
ウインカーには152個の超高輝度オレンジ色LEDを使用。後のウインカーには片側36個しか
詰め込めなかったのですが、それでも電球の明るさを上回りました。LEDは半値角60度の
最も広角照射な特性の製品を使いましたが、さらにLEDの取り付け角度を調整して斜め後方
車両への視認性を高めるようにしてあります。LED化したことで、純正のリレーが使えなくなります。
どうせならと思い、電子式リレーを作って電圧調整機能も付けました。ウインカーの明るさと
点滅周期を最適な値に調整できます。
ここまで来たらメーターだって容赦しません。メーターパネルの裏側に30個の
超高輝度緑LEDを並べ、ウインカー、ニュートラル、オイル、ハイビームの
各インジケーターもLEDにしました。速度警告灯は電圧警報灯にするので
あとでLEDにします。
眩しくならないように、少し明るさを落としていますが
明るく緑色に光るメーターはイイ感じです。
約200個のLEDを使いましたが、赤とオレンジのLEDは1個20円、緑は1個42円なので
LEDだけなら5600円そこそこで済んでいます。電子リレーも500円程度で作れたので
電流制限ダイオードも含めて総額は7000円程ですね。市販のバイク用LEDバルブは安い物でも
1個3000円はするので前後左右ウインカーとストップランプで15000円、さらにウインカーリレー
も加算すると18000円でしょうか。それで明るさが電球と同等なのか疑問が残ります。
電球より暗くなってはカネを注ぎ込んでLED化する意味がありません。
LEDウインカーとストップランプは最低でも電球と同じ明るさのまま、低消費電流を目標に製作しました。
LEDに流れる電流ですが、1個あたり20[mA]に設定してます。これはLED単体の最大定格値
50〜70[mA]に対して十分な余裕を持たせた電流値です。流石、超高輝度LEDと言うだけ
あって優れた性能だと思います。使用したLED200個を同時点灯させても、電流はたったの1[A]
しか流れません。電力なら14[W]です。ウインカー電球の半分ちょっとの電力でしかありません。
ウインカーとストップランプをLED化すると、アイドリング時にライトを点けてブレーキをかけ、
ウインカーを点滅させてもバッテリーは余裕で充電状態を維持します。バッテリーの劣化防止には
かなりの効果があるのではないかと考えています。
おまけ
後期型VTZのLEDウインカー基板を試作してみました。
ウインカー自体が小型なので、3mmΦのLEDを使って45個の超高輝度オレンジ色LEDを
詰め込みました。その結果23[W]の電球を超える明るさとなっています。
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